- WEBデザイナーになりたいけど絵が書けなくても大丈夫?
- デザインセンスがなくても大丈夫?
- WEBデザイナーになるにはどのくらいの画力が必要?
この記事では、このような悩みに答えます。
本記事の内容
- WEBデザイナーにとって画力は関係ない
- WEBデザイナーとアーティスト(芸術家)の違い
- 分析力と仮説思考の身につけ方
本業はWEBマーケターの私ですが、元々はWEBデザイナーとして働いていました。現在は兼業をしています。
私が長年WEBデザイナーとして働いてきて、「WEBデザイナーだから絵も描けるよね?」という質問には必ず「描けない」と答えていました。
デザイナーという名前が付く職種なので、もちろん絵が上手なWEBデザイナーも一定数います。
ですが、WEBデザイナーとして重要なことは絵が描けることより「論理的に考えたデザイン(設計)ができること」です。
そこで今回は「WEBデザイナーに画力は必要がない」「WEBデザイナーとアーティスト(芸術家)の違い」を解説します。
「絵は苦手だけどWEBデザイナーになりたい!」という人は、ぜひ記事をご覧ください。
WEBデザイナーにとって画力は関係ない
WEBデザイナーは「デザイナー」という職種のため、なんとなく「絵が描ける、センスがよさそう」という印象を持たれることが多いです。
ですが、これは間違いです。
実際に私はWEBデザイナーとして働いていますが、絵を描いたことはほとんどありません。
WEBデザイナーの仕事の1つに、以下のような設計図(ワイヤーフレームと言います)を書くことがあります。
周りの人に伝えて、お互いの認識をすり合わせるためにも、必ず作成するものです。

例えば、詳細なイメージを伝えるために「このボタンには電話のマークを入れる予定だから簡単に描いておこう」ということもあります。
なので、WEBデザイナーの画力は「イメージが伝わる程度」のものでOKです。
簡単な絵も描きたくない!という人は「電話マークを入れる」とワイヤーフレームにテキストで書いておけばOK!
このことから、WEBデザイナーが絵を描くことは「ほぼない」ということがわかります。
画力よりも、WEBデザイナーが大切にしなければいけないことは、大きく2つ。
- クライアントの要望を満たしているか
- ユーザーが使いやすいサイト設計になっているか
それぞれ説明します。
クライアントの要望を満たしているか
デザインをする時に、まず初めに確認しなければいけないことは「クライアントの要望」です。
どのような悩みを抱えているのか、どう改善したいのか、デザインのイメージはあるのか等、細かくコミュニケーションをとります。
ここの認識にズレがあると先に進めずにスケジュールが遅れるので、たっぷり時間をとることが多いです。
ユーザーが使いやすいサイト設計になっているか
クライアントの要望を満たすことも大切ですが、ユーザー視点ではどうだろう?ということを考えることもWEBデザイナーの仕事です。
要望通り作ることも大切ですが、それはオペレーター(指示された通り作成する人)の仕事です。
WEBデザイナーとしては、クライアントの要望を満たしてユーザーにも優しいサイト設計を提案することが必要となります。
WEBデザイナーとアーティスト(芸術家)の違い
WEBデザイナーの中にはアーティスト(芸術家)に近い考え方をする人もいます。
ですが論理的なサイト設計をしていく時に、アーティストよりの考え方だと難しい場面がたくさんあります。
ここでは、両者の違いをざっくりまとめます。
- デザイナー
- 様々な制限の中で最善なものをつくる人
- アーティスト(芸術家)
- なにものにも縛られずに表現・創造する人
デザイナーは要望、スケジュール、予算等をすべて把握して作りますが、アーティスト(芸術家)は極端に言えば人生で数枚の作品を作ることもありますね。
誰かのために表現する人がデザイナー、自分のために表現する人がアーティストだと言えます。
アーティストタイプはWEBデザイン業界だと不利
WEBデザインをする時は、画力やセンスよりも「論理的な考え(分析力や仮説思考)ができているか」が重要です。
なぜなら、自己表現をしてもクライアントは納得しないから。
私が今までに出会ったWEBデザイナーの提案内容をまとめました。
自分がクライアントだったらどちらの提案を取り入れたいか、考えながら読んでみてください。
- Aさん
- ターゲットは老若男女なので、誰でも使いやすいシンプルなデザイン
- サイトカラーは企業イメージに合わせた色味
- 離脱を防ぐためタイトル文言を見れば大まかな内容が把握できる設計
- アクセス解析の数値を分析したサイト設計
- Bさん
- 流行っているデザイン
- サイトカラーは目を引くビビットな色味
- デザイナー自身が読みやすいように設計
- アクセス解析は見ていない
Aさんがより論理的な提案をしていますね。
Bさんはクライアントの意向を無視して、自分の好きなようにデザインをしていることがわかります。
デザインはアートとは違い、配置するすべての要素に理由付けが必要です。
例えば、「このボタンを設置した理由は○○だから」と説明ができるとベストです。
そのためにも、デザイナーには「論理的な考え(分析力や仮説思考)」を身につけることが大切だと言えます。
論理的思考(分析力と仮説思考)の身につけ方

理論的な考えを身につけるには日々意識することが大切です。
私が実際に行動したことをまとめます。
- アクセス解析(Googleアナリティクス等)を見る
- 専門書を熟読する
詳しく説明します。
アクセス解析(Googleアナリティクス等)を見る
まずは数値を見れるようになることが大切です。
日頃からアクセス解析を見ることを意識しましょう。
Googleアナリティクスは無料で利用ができますし、詳細な数値も確認ができます。
ですが、詳細が見れる反面、慣れていないと見方が難しいので本やブログ等で勉強すると良いです。
専門書を熟読する
アクセス解析の数値が見れるようになると、閲覧しているユーザーのことを細かく知ることができます。
その次は、サイトの改善案を自分なりに考えてみましょう。
「このページの数値は○○だから、△△に変更したら改善するのでは?」のように、仮説を立てながら考える練習をします。
仮説思考はすぐに身につくものではないので、本からある程度の知識を学ぶと短期間で身につきます。
オススメの本
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まとめ
今回は「WEBデザイナー必要なスキルは画力よりも論理的思考」についてまとめました。
WEBデザイナーになるために少しでも絵が描けた方がいいんじゃないか?と考えていた人は、その時間を分析力と論理的思考を磨くための時間に使ってください。
論理的な考えができるだけで重宝される人材になれます。
これからWEBデザイナーを目指す人の参考になれば嬉しいです。